2013/04/26

ミシンデビュー〜母のきもちと、子のきもち〜

生まれてこのかた、チャレンジしたことがないもののひとつ、
それは、ミシン。
 
私、わりと工作は好きなのですが、どうも裁縫だけは、苦手意識が払しょくされず、
この歳まで手をつけたことがなかったのです。
 
しかし、なにやら逃げ場がなくなってきた、この現状・・。
なぜなら、娘が通う幼稚園から、「持ち物を入れる袋を用意して下さい」と、たびたび宿題が出るのですから!!
 
最近は、何でも売っているので、探しましたよ私も。
ですが、今回出されたお題「メロディオンケース」は、なかなか気に入るものがなくて・・。
 
というわけで、意を決して、チャレンジしてみました。
人生、初ミシン。
 
 
 
 
 
 
 

 
どうでしょう?
なかなか、上手くできたと自負しております!!

本も読まず、型紙もなく、超目分量。
裏地を逆につけたり、マチが上手く出なかったりと、途中失敗もしましたが、なんとか完成。

最後の最後で、ポケットの付け方がわからず、妥協して手縫いで付けましたが・・。

娘が自分で選んだ布で作ったので、喜んでくれました。
ふぅ~。これで一安心。



こうして、私がお母さんしている時間は、私が母にしてもらったことを、思い出す時間でもあります。
完全に忘れ去っていたことも、娘を育てながら、驚くほどに思い出すのです。

娘の中に、私の子どもの頃を見る。
そうすると、あんな小さな私でも、色々感じ、色々想っていました。

大人からしたら、たいしたことなさそうな出来事で、深く傷ついていたり、
同時に、些細なやりとりが、嬉しい想い出としても残っています。

自分の子どもの頃の気持ちを見つけることで、娘が今なぜ泣いているのか、今どんな気持ちを抱いているのか、共感しやすくなりました。


私は、娘の気持ちを理解したい。
よき理解者で、ありたい。

けれど、そうもいかない時がたくさんある。情けないけど、そうなんです。

そんな時は、自分の中にある子どもの頃の気持ちを忘れている時。
自分の中にある子どもの頃の気持ちを理解していないのに、目の前にいる子どもの気持ちを理解できるわけがないですね。

記憶の蓋を開けるのが、怖い時もあります。
大人のプライドが、邪魔をする時もあります。

それでも、娘の良き理解者であるためにと、自分の子どもの頃の気持ちと向き合おうと思っています。

とにかく、まずは自分自身が、自分の良き理解者であることからしか、始まらない。
大切な人を大事にできるのは、その先だなと。


と、そんなことを感じながらミシンを縫うのでした・・。




 
私の心は今日もまた、母と子の狭間を行ったり来たり。