2014/02/17

だいじにするよ

昨晩、娘が私に泣きながら話してきたことがあった。
 


あのね、
りんちゃんね。

もし花子がいなくなっても、ほかのワンちゃんにきてもらおうなんて、ぜんぜんおもわないの。

だって、ワンちゃんがよかったんじゃなくて、花子がよかったからだよ。

花子はやさしくて、だっこするとあったかくて、ほんとうにかわいいの。
だから、花子にきてほしいっておもったの。

だけど、花子はりんちゃんより、はやくにしんじゃうでしょ?
それがかなしくて、とてもつらいの。

だけど、それでもいっしょにいたいって、おもったの。

はやくいなくなっちゃうけど、そのぶん、たくさんだいじにしようって、おもってるの。

かまれていたかったり、
ひっかかれてあかくなったり、
おもちゃをこわされたりして、
たまにないちゃうけど。
それでも、りんちゃんは花子のことをだいじにしてるの。
うんちのかたづけも、ちゃんとしてるの。

花子が、さきにいなくなっちゃうのは、ほんとうにかなしくて、かんがえただけで、ないちゃうの。

でもね、だから、だいじにするよ。

 
今書いていても、泣けて泣けて仕方ない。

知っているんだよ、ちゃんとね。
目の前にいる大切な存在が、いつかいなくなることを。
ずっと一緒にいられる保証など、どこにもないことを。

いつかいなくなるんだということを、いつも胸の真ん中に置いておくのは、
とても辛く、とても悲しい。
それと同時に、それはとても深く愛することでもあり、
それが出来たら、とても幸せなんだろう。

この子みたいに。