昨晩、娘が私に泣きながら話してきたことがあった。
りんちゃんね。
もし花子がいなくなっても、ほかのワンちゃんにきてもらおうなんて、ぜんぜんおもわないの。
だって、ワンちゃんがよかったんじゃなくて、花子がよかったからだよ。
花子はやさしくて、だっこするとあったかくて、ほんとうにかわいいの。
だから、花子にきてほしいっておもったの。
だけど、花子はりんちゃんより、はやくにしんじゃうでしょ?
それがかなしくて、とてもつらいの。
だけど、それでもいっしょにいたいって、おもったの。
はやくいなくなっちゃうけど、そのぶん、たくさんだいじにしようって、おもってるの。
かまれていたかったり、
ひっかかれてあかくなったり、
おもちゃをこわされたりして、
たまにないちゃうけど。
それでも、りんちゃんは花子のことをだいじにしてるの。
うんちのかたづけも、ちゃんとしてるの。
花子が、さきにいなくなっちゃうのは、ほんとうにかなしくて、かんがえただけで、ないちゃうの。
でもね、だから、だいじにするよ。
今書いていても、泣けて泣けて仕方ない。
知っているんだよ、ちゃんとね。
目の前にいる大切な存在が、いつかいなくなることを。
ずっと一緒にいられる保証など、どこにもないことを。
いつかいなくなるんだということを、いつも胸の真ん中に置いておくのは、
とても辛く、とても悲しい。
それと同時に、それはとても深く愛することでもあり、
それが出来たら、とても幸せなんだろう。
この子みたいに。